東京はなクリニック
カウンセラーの金田智子・小山繭子(臨床心理士・公認心理師)が、希望や必要に応じてFTを取り入れると案内しています。
初回は医師の診察が必要で、カウンセリングのみの利用はできません。担当者・対象・料金は公式案内で確認してください。
専門家による内容監査は未実施
つらい記憶を、見つめ続けずに扱う。5分の教育動画と一緒に読む資料。
フラッシュテクニック(Flash Technique:FT)は、つらい記憶に伴う苦痛の軽減を目指す心理的介入です。最初に扱う記憶を決めますが、実施中の意識的な注意は、主に心地よく関心を向けられる対象に置きます。EMDRの準備段階で使う方法として発展し、独立した介入としても研究されています。
この教材は治療場面を理解するための解説です。動画に合わせて自分のトラウマを選び、実施する形式ではありません。会話と苦痛7→5の経過は架空で、実際の効果や標準的な所要時間を表しません。
PEF(Positive Engaging Focus)は、心地よさがあり、自然に関心が向く対象です。好きな音楽、動物、趣味の場面などが候補になります。教材では、一羽だけ違う方へ歩くペンギンを使っています。
大切なのは、前向きになろうと頑張ることや、立派な幸せの記憶を提出することではありません。その場で本人が心地よく関われるかを一緒に確かめます。たとえばペットの思い出が喪失のつらさを呼ぶなら、別の対象を探すという臨床上の配慮が必要です。
まず本人の希望・同意と、中断の合図を共有します。標的記憶を短い言葉で確認し、現在の主観的な苦痛を0〜10のSUDで評価します。標的を特定することと、強く再体験させることは別です。
PEFに関わりながら、採用する手順に沿って進めます。ゆっくりした左右交互のタッピングを含む版もありますが、瞬目回数やタッピングの有無は版によって異なります。この動画は手続きの一部分のイメージで、回数やタイミングのガイドではありません。
現在の公開手順では、瞬目の合図で苦痛記憶を意図的に思い出すよう指示しません。区切りで同じ記憶について短く再評価します。確かめるのは苦痛の変化であり、記憶が消えることではありません。
苦痛が強まる、周囲が遠く感じる、応答が難しくなるときは、いったん手順を止め、状態を確認します。動画では「今は診察室で、私と話しています。こちらの机は見えますか」と、現在の場所・相手・見えるものへの定位を助けています。
これはFT固有の効果を示す場面ではなく、状態に応じた支援の例です。急性のフラッシュバックへの対応と、計画された記憶への介入を混同しません。また、「つらくない」という言葉だけで、苦痛が軽くなったのか、ぼんやりして評価できないのかを決めつけません。
記憶に伴う主観的苦痛の軽減を報告した研究があります。ただし、ここで参照したManfieldらの4研究は非臨床の便宜的標本を含み、対照群がなく、主要な評価はSUDです。この報告だけで期待効果などを分離したり、PTSD全体の改善を証明したりはできません。
その場の苦痛低下と、侵入症状・回避・睡眠・生活機能の改善は別々に評価します。効果の持続、適した対象、作用機序にはさらに検証が必要です。「瞬きで扁桃体をリセットする」「記憶が消える」と断定しません。
参照したENHANCE論文は比較試験の計画であり、結果の証明には数えていません。VA/DoDガイドラインで中心的に推奨されるPE・CPT・EMDRをFTが置き換えられる、とする教材でもありません。ここでの資料整理は主要資料の確認で、最新研究の網羅的レビューではありません。
Manfieldら(2024):4研究の報告と限界 ENHANCE:比較試験の計画論文 VA:PTSDに対する心理療法の概説
2026年9月8日に各施設の公式サイトでFTの提供・相談案内を確認しました。掲載順は推薦順位ではなく、全国の網羅リストでもありません。現在の予約枠、本人への適応、料金・保険の扱いを保証するものではありません。リンク先の治療効果に関する表現と、本教材での根拠評価は別にお読みください。
カウンセラーの金田智子・小山繭子(臨床心理士・公認心理師)が、希望や必要に応じてFTを取り入れると案内しています。
初回は医師の診察が必要で、カウンセリングのみの利用はできません。担当者・対象・料金は公式案内で確認してください。
公式のFT解説ページで、実施可能か相談するよう案内しています。
カウンセリングを希望する場合は主治医へ相談。FTの担当者・個別の実施条件・費用は要確認です。カウンセリング全般の保険案内をFT固有の条件として扱っていません。
岩瀬佳代子(公認心理師・臨床心理士)の提供する心理療法にFTが含まれ、必要に応じて取り入れると明記されています。
小児領域の医療機関です。対象年齢、受診条件、担当者の予約枠、FTの費用は事前に確認してください。
予約の前に、FTの担当者、対象年齢、初診の要否、費用・保険、通院中の主治医との連携を確認しましょう。
患者:あのことを話そうとするだけで、つらくなります。
治療者:詳しく話すことを、今ここで無理に進める必要はありません。どんな方法が合うか、一緒に考えましょう。
解説:つらい記憶を扱う方法の一つに、フラッシュテクニックがあります。
解説:最初に、どの記憶を扱うかを決めます。
解説:でも、その場面を見つめ続けるのではありません。
解説:実施中は主に、心地よく、自然に関心が向く対象に注意を置きます。
治療者:途中で止めたくなったら、この合図で止めましょう。言葉で伝えても大丈夫です。
治療者:扱う記憶は、短い言葉で確認します。詳しい場面の説明はしなくてかまいません。
患者:あの日のこと、です。つらさは、今は7くらいです。
解説:記憶を詳しく再現するためではなく、変化を確かめるために、最初の状態を確認します。
治療者:自然に興味が向いて、心地よく感じるものはありますか。立派な思い出でなくてかまいません。
患者:最近見た、ペンギンが歩いている動画なら。
治療者:どんなところが好きですか?
患者:一羽だけ、みんなと違う方へ歩いていくんです。
解説:大切なのは、前向きになろうと頑張ることではなく、実際にその対象に関心を向けられることです。
解説:使う手順によっては、ゆっくりした左右交互のタッピングと、合図に合わせた数回の瞬きを行います。
解説:この合図は、つらい場面を思い出す合図ではありません。
解説:注意は、心地よい対象に置いたままです。
治療者:ここで、最初の記憶について短く確認します。つらさはどうでしょう。変わらなくても、そのまま教えてください。
患者:まだ思い出せます。でも、さっきほど強くは感じないです。
解説:確かめるのは、同じ記憶に伴う苦痛の変化。
解説:記憶が消えることを目指す説明にはしません。変化の程度や必要な時間には、個人差があります。
患者:なんだか、部屋が遠く感じます。
治療者:いったん止めましょう。今は診察室で、私と話しています。こちらの机は見えますか?
解説:苦痛が強まる、周囲が遠く感じる、応答が難しくなる。
解説:そんなときは、決めた手順を続けるより、状態を確かめることを優先します。
解説:フラッシュテクニックには、記憶に伴う苦痛の軽減を示す研究があります。
解説:ただし、その場のつらさが下がることと、PTSD全体が改善することは同じではありません。
解説:効果の持続や、誰に適しているか、どの仕組みが働くかは、さらに検証が必要です。
解説:つらい記憶を、無理に見つめ続けずに扱う。
解説:フラッシュテクニックは、そのための選択肢の一つです。
解説:この動画だけで強いつらさのある記憶に取り組まず、適切な訓練を受けた専門家と相談してください。